妊娠22週未満(21週6日)であれば中絶手術ができる
予想外の妊娠。。さまざまな事情により中絶をえらぶこともとあると思います。
手術ができる期間は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。それ以降は母体にかかるリスクの大きさや倫理的な問題から、中絶手術は認められていません。中絶手術は期間により手術方法や母体への負担も変わってきます。妊娠が発覚したら早めに病院へ相談しましょう。
中絶に必要な書類
中絶手術をするには同意書が必要となります。
同意書は病院でもらえます。初診時は保険証を忘れずに持っていきましょう。
必要な書類
- 同意書
- 身元が確認できる書類(免許証や保険証やパスポート)
- 未成年の場合は保護者の同意書(署名や捺印)
同意書の記入欄
相手の素性が不明や連絡が取れない場合などはどうすればいいのか。。。
同意書は、手術を受ける本人と相手の方のサインが必要です。ただし、相手へ連絡が取れない、事情により署名がもらえない、レイプによって妊娠した場合などは空欄でも大丈夫です。相手の方が配偶者の場合は必ず署名が必要です。
記入項目
- 中絶手術を受ける方の「氏名」「住所」「捺印」
- パートナーの「氏名」「住所」「捺印」
- 未成年の場合は保護者の「氏名(署名)」「住所」「捺印」
初期中絶と中期中絶 の相違点
妊娠期間によって手術の方法は異なる
手術は初期中絶と中期中絶に分けられます。初期は11週6日目までに行われる中絶手術で、12週1日以降は中期中絶手術になります。手術の難易度や経済的負担、手続きなどにも違いがあります。手術の相違点をご紹介します。
【人工妊娠中絶】 初期中絶(11週6日目まで)
人工妊娠中絶
- 期間:妊娠11週6日目まで
- 手術方法:掻把法/吸引法 麻酔を打つため痛みはほぼ無し
- 手術の所要時間:10分~20分 (日帰り手術)
- 金額:10万~15万ほど
- 届け出:不要
- 埋葬:不要
妊娠6週から9週目の初期中絶が母体にかかるリスクも低く、妥当な時期とされています。
【人工死産】 中期中絶(妊娠12週~21週6日目まで)
人工死産
- 期間:妊娠12週~21週6日目まで
- 手術方法:薬剤で人工的に陣痛を起こして出産 (出産と同等の痛みを感じる)
- 手術の所要時間:入院が必要(1日以上~数日)
- 金額:45万ほど
- 届け出:死産届の区役所への提出が必要
- 埋葬:埋葬許可証を取得し、埋葬が必要
妊娠10週をすぎると胎児も大きくなり、それに比例して手術も難しく、術後の回復にも時間がかかります。中絶の決心が決まっている場合は早めに病院へ相談に行きましょう。母体へのリスク、経済的負担、死産届け出などの手間などを踏まえ初期手術のほうが望ましいです。(11週目までに手術を受ける方が多いそうです。)