妊娠による体調変化

 

急に涙が出てきた、体が思うように動かない、体調がすぐれない。。。

 

妊娠中は精神的にも体力的にも辛い時期があります。期間や症状の重さの程度は個人によってさまざまです。妊婦を悩ます体調変化を紹介します。

 

 

つわり

 

妊娠初期の辛い症状

吐き気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、頭痛、気分の落ち込みな様々な症状で妊婦を悩ますつわり。はっきりとした原因は不明ですが、「ホルモンバランスの影響」「本人の体質」「ストレス」など諸説あります。つわりの期間や症状の重さは個人差があり、早い人で妊娠5週頃から始まり、妊娠15週を過ぎると症状も落ち着いてきます。あまりにも症状がひどい場合は一度産婦人科の先生に相談しましょう。

 

常温かホットがおすすめ

脱水症状にならないようにこまめな水分補給をしましょう。

 

 

 

貧血

 

たちくらみや体の疲れやすさに影響

妊娠中は血液量が増加することで相対的に血液が薄まり、貧血状態になりがちです。鉄分が不足すると動悸や息切れ、たちくらみなどの症状や、全身の酸素不足のために体も疲れやすくなります。分娩時の不測の出血によるリスクを高めないためにも、タンパク質や鉄分を含む食事をバランスよくとりましょう。

 

 

おすすめ食材

ホウレンソウ・ブロッコリー・あさり・大豆食品(納豆、豆腐)緑黄色野菜・切干大根など

 

 

女性の大敵便秘

 

妊娠中は便秘になりやすい

妊娠中はホルモンの影響で腸の動きが悪くなり、大きくなった子宮の影響で便秘になりやすくなります。繊維質の多い食事や十分な水分補給を心がけましょう。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌を増やして腸内環境をよくすることも大事です。適度な運動で腸の動きを刺激するためにウォーキングなどで適度に体を動かしましょう。

 

さまざまな食材を少しずつとりましょう

ヨーグルト・豆類・芋類・納豆・りんご・や海藻類、ナタデココなど。妊娠中でも使用できる便秘薬もあるのでつらい場合は産婦人科医に相談しましょう。

 

 

 

妊娠中は歯周病、虫歯リスクが高くなる

 

歯周病菌の増殖を促す女性ホルモンが7倍に

妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増えます(およそ7倍)。女性ホルモンは歯周病菌の増殖を促す作用があるため、歯周病や虫歯のリスクが高くなります。唾液の分泌が少なくなる場合もあり、口内の浄化作用がうまく作用しなくなるのも原因の一つです。
対策としてはフッ素やキシリトールを活用することや食後にお水やお茶(殺菌作用のあるカテキンを含有しているので効果的)を飲むのも効果的です。

 

歯医者に行くなら安定期がおすすめ

妊娠初期(1~4ヶ月)は切迫流産を起こしやすい時期なので歯科治療はなるべく控えたほうがいいです。
安定期と呼ばれている(5~8ヶ月)は特別なことがなければ、問題なく歯科治療を受けることができます。
妊娠後期(9~臨月) 陣痛が起こる可能性もあるため、この時期の治療はなるべく避け、産後に治療を受けるほうがいいでしょう。

 

 

 

髪の脱毛

 

髪の毛を育てるホルモンが多くなる為、髪の毛が増えた分、抜け毛も増える

出産後に抜け毛が増えるのは、ホルモンのバランスの崩れの為、と考えられます。赤ちゃんの夜泣きや授乳が原因で睡眠不足になりこれも抜け毛の原因の1つと言われています。
出産後の抜け毛は半年から1年ほどで落ち着きます。

 

抜け毛対策は不要

自然と戻りますので特に育毛剤などの対策などは不要です。食事・睡眠・ストレスの軽減を心がけましょう。

 

 

免疫力の低下

 

免疫力低下により弱い感染症でも重症化になりやすい

妊娠中は免疫力が低下しているため、体調をくずしやすくなります。普段なら症状が出ないような弱い感染症でも合併症を起こして重症化する可能性があります。規則正しい生活や、手洗いうがい、十分な睡眠や定期的な運動を心がけてすごしましょう。

 

体温を上げよう

体温をあげるとウィルスが近寄りにくくなります。ショウガや根菜類などの食材で体を温めましょう。

 

 

むくみ、体の冷え

 

大きくなった子宮のせいで下半身の血行が悪くなり、むくみや体の冷え足のつりなどのトラブルも

お腹が大きくなるにつれ姿勢が悪くなり、頭痛や肩こりになることがあります。血行不良などが原因で体も冷えやすくなります。体の冷えはさまざまな不調を招きますので体を冷やさないように注意しましょう。冷たい飲み物や体を冷やす食材は避け、適度な運動をして血流をよくしましょう。正しい姿勢を心がけて、体を温めましょう。

 

オイルやクリームでマッサージ

適度な運動や入浴とストレッチで血行をよくしストレス解消すると痛みが和らぎますよ。

 

 

妊娠中は赤ちゃんの成長とともに体にさまざまな体調変化が起こります。辛いときは無理をせずに、体を休めることが大切です。困ったこと、不安なことがあったら我慢せずに産婦人科医に相談しましょう。

 

 

 

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